会社概要
【はじめに】 この度は、数多くのショップの中から松葉園をご覧頂き、誠にありがとうございます。 私は、松葉園の大橋松太郎と申します。大橋家は明治27年から地元霊山町にて農業を営んでおりますが、時代の流れと共に 当時盛んだった養蚕から、様々な作物への転換を余儀なくされ、現在は父より継承した、いちごの栽培に日々没頭しています。 【東日本大震災と原発事故と会社設立】 東日本大震災直後、東京電力福島原発の爆発事故が起き、福島県の作物は風評被害で苦しみました。 美味しいいちごを生産しても誰も食べない、買わない、笑顔なんて到底ない。放射能検査をして放射性物質が検出されなくても、娘の様に育てたいちごは捨てられる。この現実に私たちは泣いた。心の底から悔しかった。 そんな時、たまたま通りかかった浜通りからの避難者がトイレを借りにきました。(我が園はちょうど浜通りからの国道沿いで、避難者の通り道だったのです。)家族で着の身着のまま避難をしてきて、飲まず食わずだったことを聞き、母と妻がおにぎりの炊き出しと収穫してきたいちごを配りました。避難者はこれから福島市の体育館に避難すると言っていました。 それから3年後、避難者が我が園に訪れ、「あの時は本当にありがとうございました。」と涙ながらに感謝されました。 福島市の体育館に避難した際、そこには既に大勢の方が殺到していて、食べる物が何もない状態だったそうです。 一人一粒くらいしかいちごを食べられなかったけれど、みんな嬉しそうに食べてくれたこと、また、中には泣きながらいちごを食べていた方もいらしたという話を聞いて、私は素直に喜びを感じました。 「いちごから笑顔」 笑顔の中には、ひとりひとりのドラマがある。そのことをもう一度再認識しました。 起きてしまったことを変えることはできませんが、ピンチをチャンスに変えることはできます。 今だからこそ攻めの農業をしないといけない、そして、もっと多くの方に自分のできる「いちごから笑顔」を届けたい、という強い思いが、農園の規模を拡大し、会社を設立するまでに至りました。 【結びに】 松葉園は、みなさまの笑顔を想像しながら、 いちごづくりに取り組んでいます。 食べたら思わず笑顔がこぼれる、そんないちごをお届けします。